クサ
皆様こんにちは。
ひがなです。
自慢じゃありませんが、僕は友達がそう多くないです。
そもそも新しい出会いが少ない人生だった事、居てもいつの間にか疎遠になっていた友人、等、たった今友達だと呼べる人はそんなにたくさんも居ないと思います。
数より質だと思っている節もあるので、まぁ必然的に友達は少なくなっていきますよね
そんな僕の友達のことについて今日はお話させてください。完全に自己満足でクサイこと言うので、いつものような為になる考察とか雑学とかはないです。っていつもそんなんねえか
小学生の時、ジンという奴に出会いました。
やんちゃで高圧的、お兄さんの影響で上級生とも仲がいいそいつを、僕は少し怖く思っていました。少し距離を置いて、そんなに仲良くならないでおこうとも。
でも何の因果か仲良くなっていたんですよね。
喧嘩するほど仲がいいとは良く言いますが、ドツキ合いの喧嘩をしたのは多分こいつくらいでしょう。えぇ、その頃は嫌いでしたね。
中学に上がって1週間程。
学校を2、3日休んでる奴を朝昇降口で見かけました。「風邪、もう大丈夫なんですか?」って声をかけたら天パのソイツは言いました。
「誰だお前?」
いやふざけんなと。親切に声掛けたろうがボケ!なんて言えるはずもなく、「あはは…同じクラスの者です…」なんて。
朝、予鈴がなって授業が始まるまでの間に読書の時間があったのって僕の地域だけなんですかね。
僕は元から読書が好きだったので苦では無かったのですが、活字が苦手なやつも中には居ますね。お喋りしてたりするんですけど。
突然なるべく押し殺した、でもまぁまぁ聞こえる音量の笑い声が聞こえてきました。その時僕が呼んでたのは重松清の『流星ワゴン』でした。よく記憶してます。
先程の天パと何やら楽しそうに話してる奴、今は読書時間だぞ…なんて顔を見たらまぁイケメン。
コロンビアとのハーフだとか言ってたそいつは、「俺読むもんなくて『がばいばあちゃん』家から持ってきたわww」なんて騒いでました。
中学生ってのは、思春期真っ只中、微妙な心の持ち主ですが、未だに小学生の時のノリを持ってるやつも居ますよね。
友達と休み時間談笑してる僕に突然飛び蹴りをかましてきた、サッカー部で色黒のそいつは、今では1番堅実で賢くて優しいやつなんだ
たまに思い出すよ
ふざけて校舎の3階から筆箱投げ捨てあったこと
消しゴムにメモ挟んで投げあって授業中会話したこと
課題やらずに登校して、放課後一緒に残ってバンプ聴きながら喋りあったこと
スキーのペンションで寝ないで語り合ったこと、好きな子の話をしたこと
えっお前泣いてるんwwwなんてバカにし合いながら合唱の練習したこと
部活サボって体育館の上の階から女バレムチムチでいいよなぁなんて見てたこと
田舎道を二人乗りして走り回ったこと
朝までスマブラしたこと
くだらない事で喧嘩したこと
大人になりたくて咳き込みながら煙草を吸ったこと
バレて坊主になったこと
生徒指導室が俺達専用VIPルームになってたこと、お前が先生に怒られるとすぐ泣くこと
アホみたいな動画沢山撮ったこと
カナダに留学に行っちゃって寂しかったこと、暫くして帰ってきて、でも素直に嬉しがるのは少し照れくさかったこと
育ちが違い過ぎる俺のこと、みんなが気を使ってくれてたこと
同級生が沢山いる神社の初詣に行く気にならなくて、飲めもしないコーヒー買ってクソ寒い中語り合ったこと
何も無い田舎に生まれたが故に、無茶なことも沢山してきた、くだらない事が良かった
あの頃のままで居れたのなら、そう思っていたのは、僕だけじゃないって思ってる
子供と大人の間の微妙な時期に、本気でぶつかって、高めあえる、時に落としあえる奴らが居て良かったと本気で思ってる
あの時、お前が夢追いかける、一緒に来ない?って言ってくれた時、変わるのが怖かった俺が、俺達が着いていってたら今の現状は何か変わったのかな
大人達が言ってた『現実は甘くない』なんて言葉を信じてしまってたんだ、ごめん
大人になって落ち着いて振り返ってみると
夢を真摯に追い掛けてるお前の事、僻んでただけなんだ
変わってくことが怖くて、勝手に限界決めつけて、保守的な考えに甘えて
嘘塗れの薄ら笑いとか、中身の無い謝罪に慣れきっちゃって、変わることを1番恐れてた俺がなりたくなかった『大人像』に1番近付いてたんだよ
今となっちゃやりたい事すらできない、色んなしがらみの中で、自分の命すら自分だけのものじゃなくなっていて、あの頃、とても自由に見えた大人になれたのに、前よりもずっと『何か変えられる』可能性がなくなってきてるんだ
だから
結婚したお前も、留年したお前も
堅実なお前も、夢追いかけてるお前も
変化恐れるな、応援してる
俺の友達でいてくれて有難う。
ひがな