微睡みの旋律の中で

好きな事や好きな服、食べ物、出来事なんかを徒然なるままに書き連ねたい

人魚姫🐙

皆様こんにちは。ひがなです。

 

土曜の日中、いかがお過ごしでしょうか。

僕は夜書いたようにお仕事です。

 

僕は読書が好きです。

母の持っていた本を幼少期に読み漁っていたせいでしょうか。ジャンルはマルチに好き嫌いせず読んでいます。(母の持っていたハチミツとクローバーが人生で初めて読んだ少女漫画)

 

仕事中、少しでも間を見つけては数ページ、或いは数行読み進めてたりもします。(サボリ!)

 

 

今日読んでいたのは多分ほとんど知らない人は居ないであろう『人魚姫』

子供の頃に読んだ童話の中のひとつとして記憶していたのですが、電子書籍で見つけたので購入してみました。

 

著者が『ハンス・クリスチャン・アンデルセン』という方。アンデルセン童話、なんて呼ばれてたりしますが聞いたことあるでしょうか。

 

薄れ掛けの記憶を呼び戻すと、人魚姫が難波船から助けた王子様に恋をして、魔女に声の代わりに尻尾が人間の脚に変わる薬をもらうが、その薬は王子の愛を得ないと死んでしまうとういうくせ者。喜び勇んで王子の元へ行くが、恋叶わずそのまま泡となって消えてしまう…。

 

という、なんとも悲壮的な物語でした。

 

今回読んだアンデルセンの原文翻訳の人魚姫はもっとエゲツなかったです。気になる方は是非に。

 

 

この物語は、人魚姫の非恋が主題か、と言われると僕は違和感を覚えます。

これは契約の物語だと僕は解釈します。

 

『人魚としての膨大な寿命と、美しい声を、人間として生きる為の脚と王子と共に生を終える寿命の引き換え』うん、フェアじゃない契約ですよね。

しかし人魚姫の愛はそのアンフェアな条件を飲める程のものだったのでしょう。

更に王子と添い遂げるには、半永久的に王子の愛を享受し続けなければいけないという条件付き。

店頭で「お、安い」と思って買おうとしたパソコンが、同時にインターネット回線の契約をしなくてはいけない値段だった、って感じでしょうか。ちょっと違うか。

 

 

原文の方では、人魚姫の脚は歩く度に刃物で抉られるような痛みを伴うとも書いてありました。その設定必要か………??

 

何とかして王子の宮殿で暮らせるようになった人魚姫ですが、声が出せないので自分が命の恩人だと伝える事が出来ません。

その内に王子様は浜辺で介抱してくれた女性と縁談の後に結婚してしまいます。

 

悲しみに暮れる人魚姫の元へ、姫の姉が髪と引き換えに海の魔女に貰った短剣を差し出し、『この短剣に王子の血を与えれば人魚に戻れる』と告げます。

姫はその短剣を忍ばせ寝ている王子の寝室へ。

 

しかし愛する王子を殺し、その幸せを壊す事ができなかった人魚姫は死を選びます。

 

これが本当の人魚姫の物語です。

大部分を省略して書いたので、詳しい事が気になる方は是非。(2回目)

 

さて、前回に引き続き雑学っぽくなりそうなので僕の思った事や考えを書き連ねようかな。

 

先程本題だと言った契約ですが、アンフェアな条件を飲んだ人魚姫が抱いていたのは本当に愛なのでしょうか?

僕はこの本を読むに連れて、『愛』と言うよりは『固執』や『妄執』という言葉が頭をよぎりまくりでした。メンヘラちゃんだったんですかね、人魚姫。

 

著者のアンデルセンも、生涯を独身で過ごしたというのは伝記にも残っています。

このアンデルセン非モテ人生が、この妄執に駆られた人魚姫の悲劇を生み出したと思えばなんだか納得が行く気がします。

 

そして魔女。

王子を短剣で刺せば戻れるという重要な事を人魚姫には伝えず、効能だけ伝えて人魚姫をその気にさせた所で対価(声)を要求する。

悪徳業者もビックリな対面販売。

しかしまあ人魚姫もその薬を求めて魔女の所へ通い詰めですから筋は通っている…。

 

そこまでして人魚姫の声が欲しかったのでしょうかね。萌え声のババァとかもうめちゃくちゃだよ…(絶望)

 

どうだったでしょうか、アンデルセン著、『人魚姫』

この童話に限らず、グリム童話イソップ童話にも、こういったエグいお話は沢山あります。

所詮童話だーなんて言って食わず嫌いせず、読んでみると色々思う事があるもんです。

 

それでは午後からも頑張って仕事しましょうかね!!!

 

 

 

 

僕も王子様になりてぇ( ˙👄˙ )

 

ってそんなキャラじゃなかった。

 

 

 

 

 

 

ひがな